David Berkowitz氏のご好意により「Inside the Marketers Studio - David Berkowitz's Marketing Blog」の1記事、「100 Ways to Measure Social Media」を訳したものをアップしました。Thanks, David!
ソーシャルメディアの測定なんてできないんじゃないの?といってる人があなたの周りにいませんか? そんな時はこの100項目をどうぞ。
自分が最近参加しているイベントでも効果測定がよく話題になります。そもそも「僕らは何を測定できるんだ?」という大前提の問い。そんな疑問への対応が必要なときに、このチートシートを眺めてみて下さい。 以下がその100のポイントです。
- ブランドに関連したバズの発生率
- インプレッション当たりのバズ数
- バズの推移
- 時間帯毎のバズ
- バズの季節性(例: 春のでてくるバズ/桜、入学等)
- 競合的バズ
- カテゴリ・トピック別のバズ
- ソーシャルチャネル上のバズ(フォーラム、SNS、ブログ、Twitter等)
- 購入に関連する各段階(例: 製品チェック / 購入手続き / 購入後)におけるバズ
- 人気コンテンツ(例:自コンテンツの動画について他サイトでの貼り付け利用を開放している場合、どの動画がよく利用されているか?等)
- 主要メディアで話題になる
- ファン
- フォローワー
- 友達
- ファン数やフォローワー数、友達の数の増加率
- 口コミによる普及率 / 回覧度
- 口コミによる普及率の推移
- 経由リーチ(ファン同士のやりとり経由、フォローワー経由、友人リスト経由)
- 貼り付け引用利用 / インストール
- ダウンロード
- アップロード
- ユーザー起動によるビュー数(例えばyoutubeの動画アップとか)
- 貼り付け引用やお気に入り経由で創出されたビューの割合
- 「いいね!」や お気に入り
- コメント
- レイティング
- ソーシャルブックマーク
- 購読(RSS、ポッドキャスト、動画シリーズ)
- ページビュー(ブログや特設サイト等の)
- インプレッション当たりの滞在時間から創出されるeCPM
- ソーシャルメディア上のリンク投稿による検索ランキングの変化
- 全ブランドプロモーション用ソーシャルサイトによる検索SOVの変化
- ソーシャルメディア活動から創出された検索数の伸び
- リンクを含んだバズの割合
- メディア運営主体の影響力を反映したリンクランク
- マルチメディア(画像、動画、音声)を含んだバズの割合
- 無料メディアと有料メディアを同じ条件で利用した場合のソーシャルサイトにおけるSOV
- 利用者の影響力
- メディア運営主体の影響力(例: blogger、ameba、mixi、新聞サイト、一般の方のweb等)
- ソーシャルチャネルを利用したブランドの影響力
- ソーシャルチャネルでエンゲージされたターゲットユーザーの分布
- ソーシャルメディア経由でアクセスしてきたユーザーの分布
- ターゲットユーザーのソーシャルメディア上での習性や興味対象
- 会員・利用者の位置情報
- 投稿から生じたセンチメント
- インプレッションから生じたセンチメント
- ソーシャルマーケティングプログラムを利用する前・利用している間・利用した後といった3つの状況変化段階におけるセンチメントの推移
- 会員・利用者の利用言語
- コンテンツ毎の滞在時間
- ソーシャルメディアを参照してサイトにアクセスしたユーザーの滞在時間
- コンテンツにアクセスした方法(検索、RSS、Wikipedia等)
- クリック数
- 無料メディアによって創出されたトラフィックの割合
- ビュー・スルー
- ユーザーとのやりとり数
- ユーザーとのやりとり度/エンゲージメント度
- ソーシャルメディア上の、消費者当たりのやりとり頻度
- 動画視聴率
- アンケート / 投票
- ブランド連想
- 販売対価
- ユーザーからの投稿数
- バーチャルギフトの露出度
- バーチャルギフトの利用数
- コンテンツ毎の利用状況
- タグ付け
- タグ属性チェック(例: 意図したブランドのイメージとどれくらい合致しているか?)
- ソーシャルログイン承認機能を利用(例: Facebook Connect, Twitter OAuth)
- チャネルからのユーザー登録(例: Web、デスクトップアプリケーション、モバイルアプリケーション、SMS等)
- コンテスト等の申し込み状況
- チャットルームの参加者数
- Wiki編集者
- オフラインマーケティング活動/オフラインイベントによるソーシャルマーケティング活動やバズへの影響
- 他のチャネルにおいてマーケッターが利用可能なユーザー生成コンテンツ
- サポートした顧客数
- 他のチャネル(例: コールセンター、店頭)と比べて、ダイレクトソーシャルメディアによる対応をすることにより削減された顧客サポートのコスト
- 顧客同士が接点を持てるようになったことで生じたコスト削減
- サポートにおける初回解決(FCR)への影響(この分野についてはフォレスターリサーチが詳しい)
- 顧客満足
- 顧客からのフィードバック数
- ソーシャルメディアからのフィードバックを利用することにより削減されたR & Dに要する時間
- ソーシャルメディアからのフィードバックで得た提案の実施状況
- 伝統的なリサーチを使用しなかったことによる削減コスト
- オンラインセールスへの影響
- オフラインセールスへの影響
- 割引償還率
- オフラインにおける行動への影響(例:TVで特定の番組を視聴しはじめる等)
- 発生リード
- 対象商品
- 店舗検索ページへのアクセス数
- レイティングやレビューによるコンバージョンの変化
- 顧客/リピートユーザー維持率
- 顧客生涯価値への影響
- ソーシャルメディアによる顧客獲得/顧客維持活動で発生したコスト
- 市場シェアの変化
- 無料メディアによる有料メディアへの影響
- ソーシャルメディアに投稿されたイベント情報へのレスポンス
- 開催したイベントへの参加数
- 従業員のリーチ(社内向け)
- 採用申込
幾つかの項目には様々な解釈が可能でしょう。項目の定義次第で、余計なものに感じるものもあるかもしれないですし、逆にいくつかの項目は対象の幅が広すぎると感じられるかもしれません。これらの項目を組み合わせて使うことにより、継続的に利用可能な新しい指標も生み出せることでしょう。いずれにしろ、この100項目はとっかかりのためのものであり、皆さんが取り組む課題にどれがどのように当てはまるかを考えていただければと思います。
まずは実際に取り組んでみて下さい。この記事にその他の項目をコメントしてくれるのも大歓迎です。取り組むことこそ「どう効果測定すればいいの?」という疑問に答えを見出すための第一歩なのです。まずは皆さんのビジネスの目的をしっかりと理解することから始め、その理解を元にこれらの指標を適用してみて下さい。